井土まちづくりレポート第1号
「井土まちづくり推進委員会」が立ち上がりました!
東日本大震災から丸 10 年。 仙台市若林区井土地区は当初は地区全体が災害危険区域となることが想定されていましたが、 最終的には地区の大部分が災害危険区域から除外され、 再建可能な地域となりました。 しかしながら、仙台市震災復興計画が策定された 2011 年 11 月の時点で多くの住民が安全な内陸部へと住居の移転を果たしており、 103 世帯のうち井土地区に残ったのはわずか 11 軒でした。 こうした状況のもとで大震災からの時間が過ぎていく中で、 居住者の高齢化に伴う井土地区の自治機能の低下や宅地跡地の荒廃化をはじめとした、 さまざまな課題が地区内に見られるようになってきました。
そこで、 井土地区の今後について積極的に、 そして前向きに検討していくために、 2021 年 7 月に 「井土まちづくり推進委員会」 が設立されました。 住民の皆さんに配布させていただいたアンケートも、 この取り組みの一環として実施したものです。 まずは、 大震災から 10 年が経った井土地区の現状を皆さんの意見をもとにしっかりと見つめながら、 取り組むべき課題と解決策について、 住民の皆さんをはじめとした井土地区にご縁のある方々と一緒に考えていきたいと思います。 応援、 ご参加、 よろしくお願いいたします!
井土町内会 会長 三浦 紘一 さん
皆さんこんにちは、お元気でしょうか。 町内会が再開して 4 年が過ぎようとしております。 この間、 町内在住者はもちろん、かつて町内会会員だった方々や関係する団体の方々にいろんな意見を頂きながら、 町内会の運営にあたってきました。 かねてより町内会で「井土浜のこれから」 について話し合いをしてきました。
今後については、 皆さんの良き 「ふるさと」 になるようなまちづくりを進めてまいりたいと思っています。
井土まちづくり推進委員会 事務局長 三浦 聡一 さん
この度、 委員会事務局長を仰せつかりました。 10 年前、 井土地区を考える会を立ち上げ、皆さんのご支援を受け、 仙台市と約 2 年半に及ぶ交渉を行いましたが、 一部の行政支援を受けるにとどまり、 根本の土地問題は進捗もなく、荒廃した井土地区を訪れるたび、先々の不安が頭をよぎるばかりです。 今一度、 資産の有効活用と地域再興の道が開けるよう、 活動を進めていきたいと思います。 よろしくお願いします。
アンケート結果をのぞき見!
井土町内会では、東日本大震災から 10 年が経って、住み続けている人も住まいを移した人も、一緒に「ふるさと」としての井土を考えていくために、現状の課題を把握することを目的としたアンケートを 2021 年 9 月に実施しました。アンケートに書かれたさまざまな井土地区に対する要望や提案を前に、井土まちづくり推進委員会のメンバーで意見交換をしました。
「地域づくりに活かしてほしい」 という意見もあったね
宅地の処分 ・ 活用については、みんなの関心が高い!
宅地跡地については、8 割以上の方がさまざまな形での活用を望んでいます。
土地活用がもっと自由にできたらいいのに・・・
相続する時に、家族内で慌てないようにしないと!
「井土に立ち寄る機会」を望んでいる人は多い!
家族で来られるイベントがあったらいい
離れて暮らす人が多い中で、「井土はふるさとだから愛着がある」と答えた人は全体の半数でした。
まずは機会をつくることが大事だね
いくら愛着があっても、「何か」 がないと井土に足は向かないよね
「懐かしい」「集まりたい」と言っているのは、年配の人だけでは?
今後の地域づくりを考えるためには、さまざまな世代の参加が必要!
幅広い世代の声を聞かないと、分からないことも多そうです。
若者はどう思っている?
女性たちは?
課題の可視化のために、もっと井土の情報を発信していこう!
無関心をなくすことも大事
アンケートでは、井土地区に対する希望も不安も聞かれました。
一人一人では解決できないことに対して、どのように継続性を持って取り組んで行くかを考えないといけないね
今後も井土地区にかかわる住民の皆さんの意見を聞きながら、井土の今後の地域づくりについて検討していきたいと思います。アンケートの回答にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
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