2 月 18 日（土）に井土集会場にて、「むかっち博士」こと向井康夫さんを迎え、「井土の押し花・押し葉ポストカードづくりワークショップ」が開催されました。井土で見つけた冬の草花を使って作品を仕上げていきました。

一見すると殺風景に見えてしまう冬の景色。でも、よくよく足元を見ると青々とした植物たちが寒さに耐えながら根を張っていることに気づきます。住民の方に聞くと、震災後に増えた植物もあるそうで、一様に「雑草」と見てしまいがちな植物にも、井土ならではの背景があることが分かりました。

▲ちょうど雪が積もったり解けたりを繰り返したタイミングでの開催でした。当日使う植物もタイミングよく採集できて良かったです！

むかっち博士とともに、２回に分けて宅地エリアを歩きながら植物を集めました。両日とも快晴！

オオイヌノフグリは、見つけた場所によって色味に若干の差がみられました。土壌の違いでしょうか。

ヒメノオドリコソウはピンク色の可愛らしい、まさに踊り子のような形の花を付けます。

寒さが緩んできたせいか、桃色のシバザクラが少しずつ咲き始めていました。

ノボロギクは漢字で書くと「野襤褸菊」。難しい字に似合わず、可愛らしい菊です。

ひさこさんのお庭からいただいたフキノトウ。2 月の半ばで、もうこんなに立派に生っていました！

カラスノエンドウもよく見かけます。新さんから、「震災の後から増えてきたような気がする」というお話がありました。

カタバミも、この時期はあぜ道に青々と生い茂っていました。WS 当日には「食べたことあるよ！」と子どもの元気が声が！

採集した植物を、その場で新聞に挟んで保管するむかっち博士。風が穏やかな日で良かったです！

このポスター作品は、5月ごろに「せんだい3.11メモリアル交流館」にて展示予定です！

今年の 3 月 11 日（土）は一面の青空で、とても良い天気でした。井土地区では、集会所の前に設置された慰霊碑を前に、住民の皆さんが集まって東日本大震災で犠牲になられた住民の方たちのための追悼式典が行われました。町内会長の庄子喜代志さんからは、「今、井土の地域づくりは若手が頑張ってくれている。震災から 10 年以上経って、こうして故郷を思って動いてくれる人がいることが有り難い。これからの頑張りが大事。一緒に頑張りましょう」と挨拶がありました。海楽寺のご住職・大友雄一郎さんの読経のもと、慰霊碑に向かってご焼香を行い、地震発生時刻の午後 2 時 46 分には犠牲になられた方たち 36名分の鐘の音が響きました。

井土町内会では、令和３年度より「仙台市地域づくりパートナープロジェクト推進助成事業」の支援を受け、「ふるさと・井土」の再生に向けてさまざまな取り組みを行ってきました。令和４年度は井土実行組合と共同で申請し、「第１回井土プチマルシェ」や「井土自然環境学習会」、「井土クリーン作戦」に取り組みながら、住民の皆さんが集まりながら課題を話し合える場づくりを実践してきました。

この度、令和５年度助成事業として、井土町内会および井土実行組合による「ふるさとを支える―地域資源を活かした機会の創出による持続的な交流の場づくり―」が採択されました。引き続き、井土の地域づくりに取り組んでまいりますので、どうぞ皆さまのご参加・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

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