井土まちづくりレポート第20号

井土の資源を継承するために みんなで楽しんで使っていこう!

寒さが増してきた12 月、井土での地域資源活用プロジェクトは、屋外から屋内へ場所を移して、継続的に取り組みました。今号では、12 月7 日に実施した「井土アレザレキャンパス座談会」と、12 月14 日に実施した「押し花看板づくり」の様子をレポートします。
ヨシを使って手入れする「循環」を考えよう
12 月7 日に実施した「井土アレザレキャンパス」では、『みんなで考えよう!良いヨシを育てるには?』と題した座談会を開催しました。プログラムナビゲーターである、プロダクトデザイナーの小松大知さんと参加者の皆さんと一緒に、今年度の「市民参加型のヨシ活用の取り組み」を振り返りつつ、井土地区で再び質の良いヨシを育てていくために必要なこと、そのために私たちができることについて、アイデアを出し合いました。


議論の中で「そもそも『ヨシって何?』という市民も多いのではないか」という話題も上がりました。たしかに、今の私たちの暮らしの中でヨシを見かける機会はなかなかありません。そうした状況の中で「ヨシを使っていこう!そのために、手入れにも参加しよう!」と呼びかけるだけでは、市民側の関心を惹きつけることは難しいと言えます。
今の暮らしの中にはない「ヨシを手入れして、使う」という、自然環境への新しい関わり方を浸透させていくために、「教育機関と連携した自然学習の実施」や「ツーリズムとしてヨシの手入れ・活用を展開」等、さまざまなアイデアが出されました。「ヨシを知っている」層を拡大させながら、みんなで持続可能性の高い資源の活用方法を考えていくことが大事なのかもしれません。
この日は、今後のヨシ活用だけでなく、ヨシの手入れにも可能性を見出すことができたアレザレキャンパスとなりました。ぜひ来年度の活動に活かしていきたいですね。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
足元にある資源も大事に活用していこう
12 月14 日には、井土地区に生えている秋の草花でつくった「押し花」を使って、「井土プチマルシェ」の看板づくりを行いました。講師は、生き物や植物に詳しい「むかっち博士」こと、向井康夫さんです。



むかっち博士があらかじめ井土地区で集めてくださった草花は9 種類(ヒメジョオン、ススキ、セイタカアワダチソウ、イヌタデ、ヒメムカシヨモギ、コニシキソウ、カタバミ、ヨシ、ヒメノオドリコソウ)。
採集して押し花にしたのは10 月とのことだったので、約2 か月たちますが、色は鮮やかなままです。



この押し花を、「井土プチマルシェ」のポスターに貼っていきます。文字の周りに配置されたのは、秋によくみられる野鳥たち(チョウゲンボウ、アオジ、モズ、ムクドリ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ダイサギ、ホオジロ、ジョウビタキ、ハクセキレイ、スズメ、ノスリ、ツグミ)です。


今年の冬も、 井土の外で遊ぼう!
井土クリーン作戦の後、海楽寺西側にある竹やぶのそばで、この時期にしかできない遊びで楽しみましょう![9:30 ~ 11:30 ごろ]
〈東六郷であそぼう!〉氷で遊ぼう!
かつてこの地域の子どもたちは、冬になると、水路や池、田んぼで氷をすべって遊んでいました。その情景を再現!
[ナビゲーター:認定NPO 法人冒険あそび場- せんだい・みやぎネットワーク]
〈井土アレザレキャンパス〉「ミカド」で遊ぼう!
ヨシでつくった「ミカド」と呼ばれるテーブルゲームで遊んでみましょう!
[ナビゲーター:小松大知さん(プロダクトデザイナー)]



第1 0 回ふるさとにつどう 鎮魂の花火
【日時】2025 年3 月1 日( 土)
【場所】東六郷コミニュティーセンター(仙台市若林区二木山王77-2)
【プログラム】
16:00〜 開会、黙祷、あいさつ
六郷くろしお太鼓演奏/六郷すずめっこ演舞
おしるこおふるまい、クイズ/東六郷小学校校歌斉唱、など
18:00〜 花火打ち上げ
〈主催〉わたしのふるさとプロジェクト 〈共催〉六郷市民センター・若林区中央市民センター


慰霊祭開催のご案内
今年も、東日本大震災で被災し、犠牲となった地区住民の方々への哀悼の意を込めて、慰霊祭を開催します。井土集会所前に設置された慰霊碑を囲んで行いますので、ご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
【日時】2025 年3 月11 日(火曜)14 時30 分~
【会場】井土集会所 慰霊碑前(仙台市若林区井土字宅地19-2)
【内容】海楽寺住職による読経、黙祷、焼香

さまざまな形で情報を発信しています。ぜひご覧ください!




●発行・編集:井土まちづくり推進協議会(ido9840842@gmail.com)
●2025年1月発行
●助成:一般財団法人ハウジングアンドコミュニティ財団
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