• 井土まちづくりレポート第16号 2024年6月13日

    4月20 日開催 第3回井土のこれから大会議

    3 年間の歩みを活かして、次のステップへ!

    井土地区のまちづくりを話し合うための住民集会として、3 回目となる「井土のこれから大会議」が、4月20日(土)に井土津波避難タワーにて開催されました。井土地区は、井土まちづくり推進委員会が立ち上がってからの 3 年間、さまざまなまちづくり活動に取り組んできました。これまでの 3 年間で醸成されてきた「住民主体によるまちづくり」の機運を活かし、より実践的に取り組んでいくために、昨年度末には「井土まちづくり計画 2024-2026」を策定しました。このまちづくり計画の軸は「土地活用のグラデーションをつくること」です。今回の大会議では、「スポット活用」「賃借」「譲渡」というそれぞれの土地活用の手法において、アクションプランをより充実させるためのアイデアを参加者同士で出し合いました。

    「これから」を考えるために「これまで」を振り返る

    当日は、これからの井土のまちづくりをより充実したものにしていくために、「〈スポット活用〉井土を積極的に楽しむためのプログラムを考えよう!」「〈賃借〉子どもの遊び場をつくろう!」「〈譲渡〉まちづくりを推進するための情報発信と連携のあり方を考えよう!」という 3 つのテーマを掲げ、グループに分かれてディスカッションを行いました。これまでの活動があったからこそ、課題だけでなく、アイデアについても具体的な意見が出されたと感じています。

    また、ディスカッションにおいては、たびたび昔話に花が咲いて議論が中断する場面もありましたが、それは「これから」を考えようとしたときに、「これまで」にヒントを求めようとする姿勢の現れではないかと捉えています。それだけ、被災する前の井土地区の暮らしは、独特の豊かさに溢れていたのだと考えています。「またみんなで集まりたい」という意見が、井土プチマルシェの開催やクリーン作戦の定期開催につながったように、住民が井土に暮らしながら養ってきた地域への眼差しは、まちづくりにおいて大きなヒントになります。今後も、こうしたざっくばらんな話し合いを重ねながら、井土ならではのまちづくりが進められるように、場づくりを行いたいと考えています。

    慰霊祭が行われました

    東日本大震災から丸 13 年が経った 2024 年 3 月 11 日、井土地区では集会所前の慰霊碑を囲んで慰霊祭が行われました。海楽寺のご住職・大友雄一郎さんが読経する中で、関係者が集まって慰霊碑に手を合わせました。関係者が「今までで一番多いのではないか」と驚くくらい、平日にも関わらず多くの方が慰霊祭のために井土にいらっしゃっていました。

    井土地区では、東日本大震災で 36 名もの方が犠牲となられました。地震が発生した 14 時 46 分には、海楽寺にて 36回鐘が鳴らされ、黙祷を捧げました。当日は、澄み渡るような青空でしたが、風がとても強く吹いていました。井土らしい慰霊祭となりました。

    可動式屋台「KOKAGE(こかげ)」が寄贈されました!

    慰霊祭終了時、「株式会社みちさき」さんが提供してくださった採れたての水菜が参加者の皆さんに振舞われました。この時に受け渡し場所となったのは、可動式屋台「KOKAGE(こかげ)」です。これは、東北芸術工科大学の企画構想学科田澤紘子ゼミと建築・環境デザイン学科加藤優一ゼミの協働プロジェクトによって製作され、井土地区に進呈されたものです。

    「KOKAGE」という名称は、外での作業が多い農村エリアにおいて、安息の場であり、コミュニケーションの場でもあった「木陰」をイメージして名付けられました。また、被災によって家屋や植栽が流失し、日除けが少なくなった井土地区において、「KOKAGE」がかつての休憩所に代わる役割を果たしてほしいという願いも込められているとのことです。今後、井土のさまざまな場所でKOKAGEが活躍しそうです!

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    井土クリーン作戦、開催中!

    6月 11 日(火曜)
    7月 11 日(木曜)

    8月 11 日(日曜・祝)
    いずれも 9 時~ @井土集会所
    ご参加をお待ちしています!

    ●発行・編集:井土町内会、井土まちづくり推進委員会(ido9840842@gmail.com)
    ●2024年5月発行